2009/10/01

チーム

2週間半を経て、スタディグループに加えて、8人で討論等を行うチームでの作業ややり取りが増えてきた。既述のスタディグループのメンバーも含まれるものの、自分の属しているチームのメンバーの初期のイメージとして、以下に記しておきたい。


  • R:投資銀行経由でヘッジファンドから来た、いかにもな米国バンカーの風体。声が大きくて、正直何を話しても交渉ごとでは負けそうな雰囲気を醸している。実際に、交渉能力も高くて、どの段階で情報を出すか、何をボトムラインに持っていくか、絶対に譲らない態度、といったあたりからは間接的にいろいろと学べるものがある。その上で、結構まめに補習のクラスに出ていたり、自分はこういう貢献が足りなかった、といった自戒もできる。
  • T:既にコンピューターサイエンスの修士号を持つ中国人女性。頭の中身は完全に米国人で、既に東海岸で医療ベンチャー2社を創業済み。議論をまとめるのが非常にうまく、経営者の頭とエンジニアの頭がフル回転する凄さを毎回見せつけられる。
  • J:金融工学から軍隊に入った異色のキャリア。奥さんもロースクールの学生で、結婚3年目にして、イラクから帰ってきてから最初の同居生活になるとのこと。周囲や英語の下手な自分への配慮、ロジカルな考え方、抜け目の無い思考が、軍隊で鍛えられた大きい声に乗せられて放たれると、すでに完成されたリーダーシップを強く感じる。
  • Z:大手コンサルからの社費派遣生。学生時代は東海岸で歴史を専攻していたとのこと。文章を書くのがうまく、グループでのレポート等は本人がキーボードにかじりつき、周囲がやんや投げるトピックを見事な文章にまとめあげていく、というスキルを持つ。また、議論にもクリティカルな点を常に投げ込むため、彼が喋るときには場が静まる、という評判を既に築いている。
  • K:大手通信会社出身の家族持ち。おそらくだが年長者で、いわゆる若い米国人とは異なる落ち着きと、影響力や、深みのある発言がチームにまとまりを与えている。一緒にいて、もっとも安心できるキャラクター。
  • H:大手コンサル出身の女性。話がうまく、ディスカッションなどは自分がファシリテーターとしてがんばったつもりでも、いつの間にか彼女が場を仕切っている。何というか場を持っていってしまう能力が高く、コミュニケーション能力とは何かを具現している。
  • A:8人のグループの中で、自分と並んで英語がやや苦手な外国人女性。大手消費財会社のペルー拠点出身で、ファッション業界を目指している、とのこと。ただ、英語が苦手、と聞いていたのだけど、自分にはぜんぜん苦手なようには感じられない。だいぶ高いレベルで悩んでいるような印象を持つ。
  • そして自分。
こうやって書いてみると、改めて良いチームメンバーに恵まれたものだと感じる。家族持ちも案外多くStudy-Lifeバランスが割と管理できそうなのも心強い。

ただ、課題は山積。議論の様子を取ったビデオ(GSBの授業では、議論をビデオ録画し、お互いにフィードバックする、という恐ろしいカリキュラムがある)を見ていると、あまりに自分が溶け込めていない様子が明らかとなっている。そのため
、そもそもフィードバックを得るための機会を逸していることが多い。早くコミュニケーション能力を上げて、議論におけるアジェンダ・セッティングまで影響力を発揮したいところ。まずは現地化・同化して、守・破・離の最初のステップを早く身につけたいと思う。

2 comments:

  1. 先日お話を頂きましたリミンです。
    TAさんのご紹介でこのブログを発見〜
    とても面白い話です!
    将来のMBA留学には役立つと思う!

    瀧さんも考えが深くて、親切で熱心です。
    8人は若干多いのではとも疑惑していますが、
    でもきっと面白くて強いチームだと思います。

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  2. コメントありがとうございます。8人は喧々諤々の議論をするのにはちょっと多いのですが、コンフリクトを疑似的に体験したり、意見を集約する難しさを実感したり、更にはお互いに素直にフィードバックをする環境を保つためには適切なものなのかな、と思ってます。
    ちなみに、この8人のうち、Z、J、Tとの4人でスタディグループを組んでおり、細かい議論やロジックの検証はこの単位でやってます。

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