2011/03/10

TALK

このほど、TALKと呼ばれる名物イベントで喋ってきた。

このGSBイベント、毎週一人/二人の学生が40-50分程度、自らの過去や未来図を語るというもの。1年生が喋るイベントでは、独身寮の集会部屋がすし詰めになる形で行われる。2年生の場合は、少し離れた学生のシェアハウスに40-50人が集まって、もう少し余裕がある空間で話を聞く形を取る。昨日は、期末のテスト/レポート期間だというのに、同じくらいの学生数が来てくれた。感謝感激である。

基本的にこのイベントで話されることはプライベートそのものだ。暴れた内容だったり、悲しい話であったり、延々とコメディ・ショーのような話を展開する人もいるし、とにかく多様である。僕はこういうセッティングで話をするときに、割とくだけた形で、とにかくウケを狙いでやることが多い。ただ、今回はしっかりと重い話をしたかったので、その構成は取らなかった。そのため、うまく伝わるものかどうか、かなり緊張していた。

そして本番。
ネタ重視のオープニングを使いつつも、その後は、ピシャリと静まり返るくらいに重い話をした。その間、爆笑と共に、息を呑むような静けさの観衆とのやりとりがあった。何かを大人数を相手に喋ること自体、それなりの満足があるというものだが、それ以上にコミュニティと一体化する何かを感じた。こっちの人の爆笑は、本当に気持ちがいい(別に日本の場合もそうなのだけど、何というか移入度が違う)。同時に、悲嘆にくれたリアクションの中にも、明確なサポートが感じられる。そんな暖かさに励まされながら、中々オープンにはしないことを知ってもらった、というプロセス自体に輝かしい感情を覚える。1.5年前には想像だにしなかった、その場で感情のバランスからウケまでを考えて喋る、というベタな英語力の向上に、我ながら人は変わるものなのだと思った次第。あっという間に40分の時間が終わり、拍手の中で長友よろしくお辞儀をした。

このように、お互いを暖かく包む文化に触れるにつけ、GSBというすばらしいコミュニティに身を置くことができてよかったと感じる。こっちに来て2年目にもなると、数あるイベントの中でも、個々人の資質やメッセージが分かる人イベントを重視するようになるが、多少のお世辞はあったにせよ、「信じられないくらい良かった」、みたいなフィードバックをもらう中で、コミュニティからもらった沢山の贈り物のうち、少しだけ還元することができたような気がした。

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