2010/04/16

春学期:怒涛の7教科履修


そういえば、春学期が1日より始まっておりました。ちょうど2週間が経過。

現在、怒涛の7教科を履修中。週二回ずつあるので、一週間で14コマ!。さすがにやり過ぎかと思い、どれか科目を登録前に落とそうかと思っていたものの、それぞれのポテンシャルを測りきれず、広く薄く、という戦略を地で行くこととなった。9月に感じた再び学校で勉強できる!、という余韻にまだしっかりと浸っているためか、消化不良を承知でなんとかしてやろう、と思ってしまう自分がちょっと哀しい。


取っている授業は以下の通り;

必修コース
1)応用モデリング:価格と生産キャパシティをベースにした、線形計画法を中心とする授業。ごりごりエクセルを使う内容につき、割とストレスが低い、というか楽しんでやっている。

選択必修コース
2)オペレーション(応用):オペレーションの授業を、グローバルな視野で追及する、というもの。ほとんどの参考文献がコースを担当するのHau Lee教授の書いた資料となっているのが特徴的。在庫の最適水準とか、SCMといった、基礎がわかっていないといけない内容を、かなりハイスピードで飛ばしている。教授の話し方がこれ以上ないくらいにEntertainingなので、学生のモチベーションも高いのだが、自分は良く考えたら基礎ができていないので、あっぷあっぷしている。

3)Nonmarket Strategy:非市場戦略、とするの訳がわからないが、政治・メディア・CSRといった、いわゆる市場戦略以外のテーマを扱う。講師は政治学の先生。米国の政策形成の話とかが多く、一般化した話以外ではなかなか食い込むのが難しい。ただ、昔、公共経済学を学部の頃に一時期熱心に勉強していた甲斐があって、アカデミックな話題は結構ついていけているかもしれない。

4)人事管理:数ある人事関連の内容の中でも、「採用」に特化したコース。ベンチャーでの仲間選びや、中堅企業・大企業のCEOのHiring、といった内容をケースで学ぶ。すばらしいと感じるのは、ゲスト講師にアドビのCEOが呼ばれてきて、授業を普通にCEOが行ったりしている点。学生のテンションを上げる方法としてはたぶん最適なものとなっている。

5)管理会計(中級):Managerial Accountingを学ぶのは初めて。正直なところ、初級の内容も知らないのに履修しているのと、テクニカルな内容が今のところ多く、かなり大変な思いをしている。

選択科目:
6)戦略的サービス・マネジメント:サービス産業に特化したマーケティング戦略について、体系的に学ぶ科目。サービス産業では、4P分析とは異なるフレームワークが用いられたりと、意外と知らなかった内容がてんこもりである。また、自分が知らなかったサービスを、先生が程良くどんどん紹介してくれるあたりも、知的好奇心をかなりくすぐられる感じ。

7)アセット・アロケーションとマネージャー選択:これぞ応用ファイナンスという感じの授業。履修者のほとんどが金融機関出身者で、内容もかなり飛ばしている。オルタナティブ投資を中心に、アセット・アロケーションを行う際の注意点や、流動性リスクをリターンにどのように反映するか、金融危機のような尖度がおかしくなる投資環境に対して、どのような投資哲学を持つべきか、といった深いテーマを、経験豊富な教授二人と、ゲストスピーカーが教えるという内容。教科書はスウェンセンのPioneering Portfolio Management(運よく改訂が行われたばかり)。シラバスを見て、絶対に履修しようと決めた理由は、ゲストスピーカーの豪華さ。既に、慈善基金の回ではヒューレット財団が、大学基金の回ではスタンフォード大学基金の最高責任者が話に来ている。今後も、PEの回ではKKRのロバーツ氏、VCの回ではKPCBのバイヤーズ氏等、創業者で頭文字が付いている人が来る、という内容になっている。


書き出してみると、苦労しているのはオペレーションと管理会計。人事・モデリング・Nonmarketは、想像通りという印象で、選択科目二つでは、課題の量が控えめなので割と楽しんで学ぶことができている。ただ、宿題をしっかりこなすと、大体最近の就寝時間は3時前後になってしまっている(朝は毎朝0815から授業)。とはいえ、2つは半期科目なので、日本のGW過ぎくらいからは、すこし楽になる予定。


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