http://www3.nhk.or.jp/news/html/20101221/k10015971571000.html
MBAというよりは、マスター・ドクターを取りに行く過程を解説するものと聞いています。ご関心のありそうな方に告知頂ければ幸いです。理系、という告知がされていますが、経済学・経営学について聞く学生生活のメカニズムは似ているので、文系の方のご参考にもなると思います。
早稲田・慶應の回が終わってしまったタイミングで告知するのも恐縮なのですが、まだ名大(22日)、東大(23日)、九大(24日)、京大(28日)の回があります。少しでも気になる方は、ぜひ、ではなく、必ず!行ってください。
http://gakuiryugaku.net/
(追記)
こちらで、頻繁に聞く「留学を思いとどまる理由」としては以下があります。
1)そもそも学部から修士に進む段階で、海外に出ることを検討するチャンスがなかった。
2)求められているTOEFLの点数が113点(iBT)とか書いてあり(参照)、無理だと思った。
3)求められている学力が高すぎるので、無理だと思った。
4)学費が高いと思った。生活費も加えたら、コストが禁止的に高い。
5)周りに留学している人たちがいない。
6)海外に行くなんて話をしたら、お世話になってきたラボの教授・指導教官に怒られる。
自分が同じ留学プロセスにいたわけではないのですが、上記のうち、2),4)については明らかな誤解があるようにも思えます。113点というのは、ある種気合フィルターともいえるものらしく(取らなくても、他の面で気合を示せば何とかなる)、TOEFL90点台でも留学している人は多いし(80点台だっていると聞きます)、お金については、RAやTAを通じて2年目からは生活費・授業料とも支給されるパターンになっていることが多いです。ポスドク以降のキャリアや、教職としての報酬を考えても、単純な期待値の計算をしてみるだけでも意義は大きいかと。
また、他についても、視点を変えたら道が拓けてくる、実際に口に出して相談してみたら世界観が変わった、ということがあるようです。日本の研究環境を助成する財源や、研究者としての可能性を含めて考えれば、若い時点でこのオプションを放棄することは、やっぱり勿体ないと思います(*1)。
一方で、こちらで良く聞く「留学を思いとどまらなかった理由」として、ダントツに多く聞くのが;
「アイツが留学できたんだったら、自分もできるはず」
というもの。私は四谷学院式モチベーション(参照)、と呼んでいます。一人の先駆者が道を拓く例ですね(*2)。
(*1)
なお、ファイナンスの人間として言うと、オプションには常にプラスの価値があります。
(*2)
よく、日本を出ることを、竜馬の脱藩になぞらえたり、海外で暴れてきます、と表現する人も多いのですが、これには弊害も結構あるかと思います。ロマンチズムがモチベーションになることに異論はないのですが、そうでない場合には無用のプレッシャーとなることも多い。そんな大義なんてこれっぽっちも考えず、とりあえず来てみました、なんて人が多いし、その方が適応性は高いと思われます。
No comments:
Post a Comment